プロフィール

高校1年生の1986年に公開されたカンフー映画『阿羅漢』を見て以来、断続的にカンフーや格闘技に興味をもってきました(ジェット・リー主演)。この映画では、中国の有名な少林拳には2つのルートがあるという衝撃的な事実が前提となっています。しかしながら、当時の日本で少林拳をはじめとする中国カンフーを学ぶには、あまりにも情報が少なく、道場はほとんど存在しませんでした。

そこで選んだ格闘技が金剛禅少林寺拳法でした。しばらく楽しめましたが、「中国じゃない」という思いが拭えきれず、白帯のまま終えました。私の中学や 高校の頃はブルース・リーの映画がテレビで再放送されはじめ、私にとってカンフーの代表的な俳優はジェット・リー、ブルース・リー、ジャッキー・チェンという順番で形成されていきました。

このような原体験の後、再び格闘技に興味をもったのは30歳の頃、K -1グランプリが流行っていた2000年頃のことです。もし、ブルース・リーが K 1のリングに上がったら勝てるのかという根源的な問いを抱えながら、ひたすら ピーター・アーツとマーク・ハントを応援していました。他方でブルース・リーの映画を何度も見返し、印象的な格闘場面がチャックノリスとの戦いだという点まで絞り込めてきました。この戦いは映画『ドラゴンへの道』のクライマックスに登場します。この戦いがすごいのは、前後という直線的な戦いから円環という曲線的な戦いに変更する点にあります。

40代のある年、昔から好きだったウォン・カーウァイという香港の映画監督が、1本のカンフー映画を作りました。トニー・レオンやチャン・ツーイーらを主役にした『グランド・マスター』(一代宗師)です。ここで私が興味を持ったカンフーが八卦掌でした。チャン・ツィイー(章子怡)やジョウ・シャオフェイ(周小飛)が使っていたもので、ブルース・リーが『ドラゴンへの道』で見せた円環の戦術を基本としています。体力・気力ともに衰えていた私にとって、直線よりも曲線的な動き、円環的なしなやかさが、とても鮮やかに見えました。

そんなこんなで50代の今、転職先の仕事が慣れてきたこともあり、また、近所で八卦掌を教えてくれる場所があると知り、遅まきながらカンフー教室に通い始めました。普段なかなか使わない筋肉を動かしながら、脳筋にならないよう、カンフーの歴史も勉強していこうと思う今日この頃です。これまで集めていた数冊の中国武術史の本を分かりやすく紐解いていこうと思います。

皆様、どうぞよろしくお願いいたします。

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